結婚式の費用を調べると、まず「平均◯◯万円」が出てくる。ただ、その数字を自分の予算にすると、たいてい合わない。
自己負担の平均は161.3万円。ただし0円だった人が8.9%いて、400万円以上の人も3.0%いる(※1)。散らばりが大きいので、平均は目安にならない。
費用は3つの数字の引き算
結婚式のお金は、3つの数字の引き算でできている。
| 全国平均 | 前年から | |
|---|---|---|
| 挙式・披露宴・パーティーの総額 | 343.9万円 | +16.8万円 |
| ゲストからのご祝儀総額 | 205.6万円 | +7.8万円 |
| ふたりの自己負担額 | 161.3万円 | +7.6万円 |
(※1)
総額とご祝儀の差が、そのまま自己負担になるわけではない。親・親族からの援助が入る人が多いからで、そこは次の節で見る。
343.9万円という総額だけを見て身構える必要はない。
自己負担額は、どのくらいばらつくか
自己負担額を分布で見ると、こうなる(※1)。
| 自己負担額 | 割合 |
|---|---|
| 0円以下(ご祝儀が総額を上回った) | 8.9% |
| 1〜50万円未満 | 7.5% |
| 50〜100万円未満 | 11.7% |
| 100〜150万円未満 | 15.2% |
| 150〜200万円未満 | 17.1%(いちばん多い) |
| 200〜250万円未満 | 15.8% |
| 250〜300万円未満 | 10.3% |
| 400万円以上 | 3.0% |
いちばん多いのは150〜200万円未満で17.1%。平均の161.3万円はこの中に入る。ただしその山はそれほど高くない。 100万円未満が28.1%いる一方で、250〜300万円未満が10.3%、400万円以上も3.0%いる。
⚠️ この表は抜粋のため、300〜400万円未満の区分が含まれていません。合計は89.5%で100%になりません。区分をまたいだ合算はできません。
「自己負担0円」をあてにしない
0円以下は8.9%いるが、これは結果であって計画ではない。
ご祝儀は招待客の人数と間柄で決まるので、こちらで動かせる部分が少ない。 0円に賭けて予算を組むと、外れたときに逃げ場がなくなる。
親からの援助が入ると、話が変わる
| 全国平均 | |
|---|---|
| 親・親族からの援助が「あった」割合 | 74.2%(前年73.5%) |
| 援助額のうち挙式・披露宴に使った額 | 168.6万円(+4.9万円) |
(※1)
4組に3組は、なんらかの援助を受けている。金額も小さくないので、援助があるかどうかで自己負担は大きく動く。
援助の有無が決まらないと予算の幅が決まらないので、早めに話しておく。
⚠️ 援助額は「援助があった人の平均」なので、全体の平均ではない。
住んでいる場所で、金額が変わる
| エリア | 総額 | 招待客一人当たり |
|---|---|---|
| 首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉) | 374.8万円 | 9.1万円 |
| 九州 | 363.6万円 | 6.7万円 |
| 東海(愛知・岐阜・三重) | 348.0万円 | 9.5万円 |
| 関西(大阪・兵庫・京都・奈良・滋賀・和歌山) | 336.7万円 | 9.7万円 |
| 北海道 | 221.5万円 | 6.4万円 |
(※1)
首都圏と北海道で150万円以上の差がある。全国平均の343.9万円は、この幅をならした数字にすぎない。
一人当たりの額を見ると、九州と北海道が低く、関西と東海が高い。総額が高いエリアと、一人当たりが高いエリアは一致しない。
7年で、費用はどう動いたか
総額の推移(全国・万円)(※1)。
| 2018 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | 2024 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 357.5 | 354.9 | 362.3 | 292.3 | 303.8 | 327.1 | 343.9 |
自己負担額の推移(全国・万円)。
| 2018 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | 2024 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 142.8 | 149.5 | 154.6 | 143.7 | 147.3 | 153.7 | 161.3 |
2021年に総額が292.3万円まで落ち、そこから3年連続で戻している。ただし自己負担は総額ほど落ちていない。2021年でも143.7万円ある。
規模を小さくしても、自己負担はそれに比例しては減らない。人数を削るとご祝儀も減るからで、ここが費用を考えるときの難しいところ。
人数の動きも反転している
| 2018 | 2021 | 2023 | 2024 | |
|---|---|---|---|---|
| 招待客20人未満 | 6.8% | 23.5% | 17.2% | 13.9% |
| 招待客80人以上 | 37.3% | 9.7% | 15.5% | 17.1% |
2024年の調査で、「80人以上」が「20人未満」を上回った。招待客数の平均も52.0人(前年から+2.9人)で、小規模化は反転しつつある。
つまずきやすいところ
平均を、そのまま予算にしない
ここまで見たとおり、平均の周りに山ができていない。地域でも150万円以上動く。平均は「だいたいこのくらい」を掴む数字であって、自分の予算ではない。
使うなら、自分の条件(エリア・人数・援助の有無)に近いところを見る方がいい。
最初の見積りと、最終の金額は違う
この数字はすべて実際にかかった額で、最初の見積りではない。見積りは内容を選んでいく過程で動く。
どう動くかは会場によって違うので、フェアで直接聞くのが早い。
→ ブライダルフェアで必ず聞くこと10(見積りを後で比べられる形にする10問)
ご祝儀を先に使わない
ご祝儀が入るのは当日以降。支払いが前払いの会場だと、入る前に払うことになる。支払い時期は会場ごとに違うので、これも確認しておきたい項目のひとつ。
人数を削れば安くなる、とは限らない
人数を減らすと総額は下がるが、ご祝儀も下がる。自己負担がどう動くかは、削る人数と会場の最低保証人数による。
最低保証人数を下回ると、来なかった分も料金がかかる会場がある。
残りの期間で、何が間に合うか
費用は、決めた内容の積み重ねで決まる。そして内容を決める順番は、残り期間で変わる。
残り月数を入れると、いま決められるものだけを並べたカレンダーが出る。
全体の流れはこちら。
出典
- ※1 費用・ご祝儀・自己負担・分布・地域別・推移・招待客数:
株式会社リクルート「ゼクシィ結婚トレンド調査2024」
(2024年10月25日発表/調査期間2024年4月2日〜5月27日/郵送法/
全国〈沖縄県を除く〉/2023年4月〜2024年3月に挙式・披露宴等を実施/
集計サンプル3,656人/回答者は妻)
2026年9月1日確認。 金額はすべて全国平均・推計値。
⚠️ 各項目は「その項目を回答した人の平均」を含むため、足し算・掛け算で別の数字は作れません。