式場さがしのサービスには、たいてい「無料相談」がついている。ただ、無料と言われるほど、何をしてくれるのかが分かりにくい。


相談カウンターは、何をするところか

3社の公式に「できる」と書かれているものを並べると、こうなる(※1〜※3)。

ハナユメトキハナゼクシィ相談カウンター
会場・プランの提案✅✅✅
見学予約の代行✅✅✅
見積りのチェック・相談✅✅記載なし
見学スケジュールの調整✅記載なし記載なし
予算のシミュレーション記載なし✅記載なし
試着予約の代行記載なし✅記載なし
会場を決めたあとのサポート✅(前撮り・指輪など)✅✅(二次会・指輪/エリアによる)

3社に共通しているのは、「会場を出す」と「見学の予約を代わりに取る」の2つ。そこから先は会社によって幅がある。

⚠️ 「記載なし」はやっていないという意味ではない。公式ページで確認できなかったという意味。相談の場で聞けば答えは出る。


なぜ無料なのか

3社とも「無料」と明記している(※1〜※3)。相談も、見学予約の代行も、利用者はお金を払わない。

では、どこで成り立っているのか。一般には「会場が決まったときに、会場側からサービスへ手数料が入る」と説明される。 求人や保険の窓口と同じで、利用者ではなく会場が払う。

ただし、そう書いている会社は3社の中に無かった。ゼクシィ相談カウンターが、性格の説明だけをしている(※3)。

保険の相談窓口や転職エージェントなどと同じ、一般的なビジネスモデル

そして「カウンター経由だと見積りに紹介料が上乗せされるのでは」という問いに、「そういったこともありません」と答えている(※3)。

確かめる方法はある。同じ会場の見積りを、カウンター経由と会場に直接行った場合とで並べてみる。どちらか一方しか見ていないと比べられないので、気になる1会場だけでも両方から取る。


3社は、どこが違うか

いちばん違うのは、相談の形と、紹介できる会場の数。

ハナユメトキハナゼクシィ相談カウンター
店舗関東・東海・関西に9店舗公式に店舗の記載なし北海道〜九州・沖縄
相談のしかた店舗・オンライン・電話・LINEオンライン・電話・LINE店舗・オンライン
対応する人アドバイザー全員が元ウエディングプランナーアドバイザー
紹介できる会場公開していない(後述)750以上(独自契約)2,100以上
相談の時間店舗で1.5〜2時間記載なし「1時間だけでもOK」
受付時間平日11:30〜20:00/土日祝10:30〜20:00<br>(最終受付18:30)10:00〜19:00<br>LINEは22:00まで記載なし

(※1〜※3・2026年9月5日確認)

ハナユメだけ、紹介できる会場数を出していない

トキハナとゼクシィは数字を出しているが、ハナユメは公開していない(※1)。

⚠️ 数字が無い=少ない、ではない。 出していないだけ。気になるなら、相談の場で「候補は何会場くらい出せますか」と聞くのがいちばん速い。

ハナユメ|店舗で腰を据えて話したいなら

4つの相談方法があるのは3社の中でここだけ(店舗・オンライン・電話・LINE)。店舗は関東・東海・関西に9店舗で、相談は1.5〜2時間と案内されている(※1)。

⚠️ 店舗でもオンラインでも、相談の前にカウンセリングシートへの回答が要る(※1)。当日いきなり話し始める形ではないので、予約したら早めに済ませておく。

弱いところ:紹介できる会場数を公開していない。店舗は関東・東海・関西だけで、それ以外の地域では店舗相談ができない。

ハナユメ 無料相談デスク(公式)

トキハナ|元プランナーに聞きたいなら

カウンセリングを担当するのは全員がウエディングプランナー出身と明記している(※2)。会場側で働いていた人が、今度は探す側につく形。

店舗の記載は公式に無く、オンライン・電話・LINEで完結する。 LINEは22時までなので、仕事のあとに動かしたいときに使いやすい。

紹介できる会場は750以上で、すべて独自契約(※2)。数はゼクシィより少ないが、契約の中身がそろっているという組み立てになっている。

⚠️ トキハナは「持ち込み」や「価格」について独自の条件を掲げている。条件のつき方は会場ごとに違うので、公式で確認を。

弱いところ:紹介できる会場が3社の中でいちばん少ない(750以上)。店舗の記載が無いので、対面でじっくり話したい場合は形が合わない。

トキハナ公式サイト

ゼクシィ相談カウンター|候補をとにかく広く見たいなら

紹介できる会場が2,100以上と、3社の中でいちばん多い(※3)。店舗は北海道から九州・沖縄まであるので、地方でも店舗相談ができる。

「お仕事帰りに1時間だけでもOK」と案内されていて、短く区切って使う想定になっている(※3)。

弱いところ:相談方法が店舗とオンラインの2つで、LINEや電話で軽く聞く形が無い。受付時間も公開ページでは分からないので、行ける時間は店舗ごとに調べることになる。

ゼクシィ相談カウンター公式サイト


1社では、全部の会場は見られない

各社が紹介できる会場は、それぞれ決まっている。数が違うということは、中身も同じではない。 1社に相談すれば全会場を見たことになる、という作りではない。

状況向いているやり方
行きたい会場が決まっている会場の公式サイトから直接予約
候補が2〜3ある。日程を組みたい相談カウンターに予約の代行を頼む
候補がまだ無い。条件から出したい相談カウンターで会場を出してもらう
見積りが妥当か知りたい見積り相談ができるところ(ハナユメ・トキハナ)
人に相談せず、自分で選びたいWEB予約に特化したサイト(下記)

相談しない、という選び方もある

ここまでの3社は、いずれも人に相談してから予約する形。そうではなく、自分で探してそのまま予約するためのサイトもある。

結婚スタイルマガジンは、ジュエリーブランドのNIWAKAがサポートしている式場探しのサイト(※5)。サイトからフェアや式場見学の予約を直接申し込めるのが軸で、式場のほかにフォトスタジオの空き確認や相談予約もできる。

⚠️ 公式サイトに相談カウンターの案内は見つからなかった(※5)。「アドバイザーに相談する」ことを前提にしていないサービス、という読み方になる。

人に希望を話すのが億劫なときや、すでに自分で候補を絞れているときは、相談を挟まないぶん速い。逆に、条件から会場を出してほしい段階には向かない。

結婚スタイルマガジン(公式)


相談の前に、決めておくと早いこと

相談は、こちらの条件を伝えるところから始まる。先に決めておくほど、出てくる会場が近くなる。

決めておくことなぜ
希望の時期(月まで)空き状況の確認がその場でできる
エリアここが決まらないと会場が絞れない
招待する人数の目安会場の大きさが変わる。全国平均は52.0人(※4)
予算の上限上限を言わないと、提案の幅が広がりすぎる
ふたりの譲れないこと1つ料理・チャペル・アクセスなど。判断の軸になる

人数も予算も、この段階では仮でいい。仮の数字でも、伝えてあるほうが話が進む。

⚠️ ハナユメは相談前のカウンセリングシートがあるので、そこで整理できる(※1)。


つまずきやすいところ

特典の金額で決めない

3社とも、来館や成約でギフトがもらえるキャンペーンを出している。内容も条件も期間で変わるので、申し込む直前に公式で確認する。そして、特典より見積りの差のほうが大きいことが多い。

「相談したら決めないといけない」ということはない

相談は会場を出してもらう場で、契約の場ではない。その場で決められないことは、そのまま伝えて構わない。

2社に相談してもいい

紹介できる会場が違うので、2社に相談するのは不自然なことではない。ただし、同じ会場を2社から予約しない。会場側で二重になる。


よくある質問

Q. 相談したあと、しつこく連絡が来ませんか?
A. 連絡の頻度について書いている会社は、3社の中に無かった。 そのうえで、こちらから決められることはある。

Q. ひとりで行っても大丈夫ですか? A. 3社とも、ふたりでの来店を条件にしているという記載は確認できなかった。オンラインやLINEなら、ひとりでも動かしやすい。

Q. 会場を決めたあとも相談できますか? A. 3社とも、決めたあとのサポートについて記載がある(※1〜※3)。


次にやること

会場の候補が出たら、次はフェアに行く。当日その場で判断せずに済むように、聞くことを先に決めておくと後で比べられる。

→ ブライダルフェアで必ず聞くこと10|チェックリスト付き

会場さがしは、準備全体の最初の分岐でもある。会場と日取りが決まってはじめて、逆算する項目が動き出す。

全体の流れはこちら。

→ 花嫁準備 12ヶ月逆算カレンダー【完全版】


出典

※1〜※3 は 2026年9月5日確認。各社の公開ページより。

  • ※1 ハナユメ:「ハナユメ無料相談デスク」「ウエディングデスク店舗一覧」「トップ」「式場検索」
    (相談方法・受付時間・所要時間・カウンセリングシート・してくれること・無料の記載。
    および、会場数の記載が無いこと/代わりに出ている「サポート件数34万組以上」「顧客満足度98.9%」)
  • ※2 トキハナ:「トキハナで相談できること」「トキハナについて」ほか
    (相談方法・受付時間・元プランナーの記載・紹介会場数・してくれること・無料の記載)
  • ※3 ゼクシィ相談カウンター:相談カウンター公式ページ、
    および「ゼクシィ相談カウンターは本当に無料?」の解説ページ
    (相談方法・対応地域・紹介会場数・所要時間・無料の記載・費用の仕組みの説明)
  • ※5 結婚スタイルマガジン:公式サイト(運営がNIWAKAであること/サイトから式場・フォトスタジオの
    予約を直接申し込めること/相談カウンターの案内が見当たらないこと)2026年9月7日確認
  • ※4 招待客人数の平均52.0人:株式会社リクルート「ゼクシィ結婚トレンド調査2024」
    (2024年10月25日発表/全国〈沖縄県を除く〉/集計サンプル3,656人)
    ⚠️ 地域差がある(首都圏53.2人)

サービスの内容と受付時間は変わるため、申し込み前に各社の公式で確認を。